【侯爵夫人】

イギリスのあるところに、大きな豪邸があった。
そこには、一人の夫人が住んでおり、
性格の悪いことで有名だった。

ある日、太った婦人がペットのアヒルを連れて、酒場に入ってきた。
婦人は、自分が汚らしい酒場に入ったことに愚痴をこぼしながら、
前々から頼んでおいた高そうな酒を、見せびらかすように飲んでいた。
わざわざカウンターに座らせたアヒルの前にまでグラスが置いてある。

「ダメじゃないか、こんな所にブタなんか連れてきたら」
酔っ払いの一人がそう言った。
「何よ、この酔っ払い。どうしてこれがブタに見えるのさ」
「今、俺は一緒に飲んでるアヒルに話しかけたんだ」

男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで
訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のこ
とをブタなどと言うのではないぞ」

「わかりました裁判長様。二度と侯爵夫人の
ことをブタとはいいませんが、ブタのことを
侯爵夫人と呼ぶのもいけないのでしょうか」
「それはお前の勝手だ」

「わかりました。では、さようなら、”侯爵夫人”。」


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