【天使】

年明け5日にして、はやくも2010年のヒーロー犬ナンバー1に輝きそうな、勇敢な飼いイヌのニュースがカナダから飛び込んできた。
なんでもそのイヌ、自分の身を挺して、飼い主一家の息子の命を救ったのだとか。

このニュースを伝える4日付の地元紙「バンクーバー・サン」によると、事件が起きたのは、先週2日。
バンクーバー近郊にあるボストンバー在住のオースティン・フォアマンくん(11歳)が、裏庭で日課の薪拾いをしているときだった。

そばで何かの気配を感じたオースティンくんが振り返ると、そこにいたのはなんと野生のピューマで、彼が気づくと同時に、襲いかかってきた。

そのとき、彼の愛犬、メスのゴールデン・レトリーバー「エンジェル」がピューマに向かって突進し、オースティンくんへの攻撃を阻んだのだ。

そこまではよかったのだが、今後は逆にピューマがエンジェルの頭や首に咬み付き、彼女を襲い始めた。
その隙に半狂乱で家に戻ったオースティンくんから事態を聞いた母親は、困った末に警察に通報。駆けつけた警官が現場を見ると、軒下にエンジェルを引きずり込み、彼女を窒息させようとのど笛にガッチリと牙を立てたピューマの姿があった。

威嚇射撃をしたところまったく動じなかったため、警察はやむなくピューマを射殺し、ようやくエンジェルを解放した。

その直後はぴくりとも動かず、最悪の事態が心配されたエンジェルだったが、しばらくすると大きく深呼吸をしてゆっくりと立ち上がり、オースティンくんのもとへ行き臭いをかいで、彼の無事を確認すると、再び倒れこんだという。

その後、動物病院で診察を受けたエンジェルは、咬み傷や裂傷を負ってはいたものの、奇跡的に命に別状がないことがわかり、現在は回復に向けて治療が行われている最中だとか。

飼い主一家によると、当日のエンジェルは少々様子がおかしかったそうで、1歳でまだやんちゃ盛りの彼女は普段、裏庭でひとり遊びに興じているのに、その日に限ってはオースティンくんのそばにピッタリと寄り添っていたというから、おそらくピューマの来襲を予期していたのだろう。

エンジェルの献身的な働きに感謝の気持ちを込めて、一家は彼女を
“ガーディアン・エンジェル(守護天使)”と呼び、無事を喜んでいるそうだ。


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