【突然の停電とカミさんの強さ】

先日、晩飯のあと突然停電した。
ブレーカーじゃなく、外を見るとあたり一帯真っ暗。
東京電力に電話しようにも、もう夜なんでやってない。

するとカミさんが懐中電灯片手に消防署に電話をかけて聞くと
「近所で火事があって電柱が燃えて、このへん一帯の電気が止まってるんだって。2〜3時間で復旧する見込みらしいよ」

と。えらい冷静。アロマキャンドルとやらを出してきて
「うち昔貧乏でねー、よく電気止められたの。お金払っても復旧するまでの間電気つけてもらえなくて、こうして蝋燭で過ごしてたよ」

「あとボロ屋だからヒューズが飛んじゃって、買い置きが無いと一晩真っ暗とかね」

そ、そうなんか。
結婚して4年経つけどそんな事までは初めて聞いたぞ。

カミさんは両親に愛されずに育ち、顔や体に火傷の傷や切り傷がいくつかある。
土壇場に強いのはそういう過去のせいだったのか。
いつだったか大地震があったときもものすごく冷静で、俺が守られたぐらいだった。

強さの中には大きな孤独と辛さがあったんだなと思った。
こんな細い体でどれだけ辛い事を乗り越えてきたのか。
そう思うとたまらなかった。なんと言うか、家族として守って行きたいと思った。

一人にはしたくない。


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