【たいやきの思い出】

私が小学校2年生位の頃、近所においしいたいやき屋があった。
おばあちゃんはそこのたいやきが大好きだったけど、少し糖尿病の気があるからと、たまーにしか食べなかった。

その年のおばあちゃんの誕生日に、「今日くらいならいいだろう」と思って
学校の帰りにとってあったお小遣いを握りしめてそのたいやき屋に行った。

おばあちゃんよろこんでくれるかなーとうきうきしながら
焼き立てのたいやきを抱えて、家に帰った。

そしたら、既にそこにはたいやきを食べているおばあちゃんと弟が。
同じ事を考えた母親が弟と一緒にたいやきを買いに行ったらしい。

私は先を越された悲しさと、私が買った分までおばあちゃんが食べちゃったら
おばあちゃんが病気になっちゃうーとか一瞬に色々考えてうわーんと泣き出してしまった。

それを見たおばあちゃんが私が手にたいやきを持ってるのを見て理解してくて「○ちゃんの分も食べるよ」と笑顔で頭を撫でてくれたけど
今でもたいやきを見るとこの事を思い出してなんだか切ない。


………………………
【たいやきの思い出】
………………………
感動・泣ける(13人)
   ⇒投票する
………………………


このページのURL

トモダチに教える

今日の感動する話バックナンバー
にこにこTOPへ