【猫缶】

孤独な1人夜勤の俺。
いつも夜中3時くらいに、猫エサ缶とコーヒーを買っていくおっちゃんがいる。

おっちゃんが、
「うちの猫はこれしか食べないんだよ。」
なんて言ってくれたりして、猫好きな俺はいつも癒されてた。

初めて会話してから半年くらいたったある日、レジに来たおっちゃんの買い物カゴの中に猫エサ缶が無かった。
俺はどうしたのかと思って何も言えず、コーヒーをスキャンした。

するとおっちゃんが笑顔でポケットから写真を取り出して言った。
「いつもありがと。これうちの。」
年老いた感じの痩せた猫だった。
死んでしまったらしい。

「もうエサは買わなくて済むわな」
なんて笑いながら言っていた。

俺は泣いたよ。


………………………
【猫缶】
………………………
感動・泣ける(19人)
   ⇒投票する
………………………


このページのURL

トモダチに教える

今日の感動する話バックナンバー
にこにこTOPへ